結局、軽トラ坐禅堂を造ることにした
「軽トラ坐禅堂」を造ることに決めた。
決めたというのは、決定ということで、もう迷わないということだ。
これは軒高1.1メートル、最高の高さ1.8メートル程度の小屋を軽トラの荷台に積んで走るというものだ。制限いっぱいにモバイルハウスのようなものを作るのではない。どこへ行っても坐禅ができるように、またそこで寝ることができる最低限の空間を作ればいいではないかという私なりの結論である。
やはり薄縁(うすべり)という薄い縁無しの畳だけは敷きたい。これは保温のためにも気分のためにもなる。坐禅はやはり環境が大事なのだ。自分だけが坐ればいいのであって、単なる単である。
単なる言葉は、単純といった意味もあるが一人用という意味でもある。人に坐禅を勧めておいて、自分が坐らないとしたらまことに申し訳がない。おれはこれで生きていくという思いを形に表したものが、軽トラ坐禅堂だ。もう迷わない。
追伸。これはおれの棺桶でもある。人間どこで、いつ死んでもおかしくない。死んだら中身はそのまま火葬場へ持っていっていただく。その他のものは、分別しておくので清掃センターに持ち込んで欲しい。外側の小屋は粗大ゴミで処分していただく。その費用は頭陀袋の中に「涅槃金」というか処分費が入っているのでそれでお願いしたい。究極の断捨離である。