軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

物々交換と得意技交換の経済的価値

なるべく安く

観音堂の建設費を抑えるために

通称「いい」なる手法を使っています。


これは人様が要らないものを頂く。

その代わりに余っているものを差し上げる。

これは物々交換みたいなもので

金銭という代価を使わない手です。


世の中で代償の要らないものはありません。

いいというのは、作業交換のことです。

結いからきた言葉ですが

共同作業によってお互い様を実現するという

昔からの知恵です。


私は一級土木施工管理技士でもありますので

遣り方や測量とか工事の段取りは出来ます。

ところがダンプやユンボを持っているわけではないので

これらを持っている方の協力を取り付けることは

今回の建設工事で不可欠なことです。


特にダンプはこれから完成に至るまで

なくてはならない必需品ですし

ユンボのオペもできませんから

とある友人の協力は

大変ありがたい存在です。


そこで、今、友人宅とそのお隣との境界擁壁を拵えています。

観音堂に優先して

理事長と共に友人宅に通っています。


友人と申しましたが

少し年上の先輩で檀家さんで

義兄弟の契りを交わした方で

三年前には寺の裏の土工事を

手伝って頂きました。

その時にも代わりに

友人宅の仕事をしました。


あれから季節は巡って

様々なことがありましたが

再び旧交を温めているのです。


共に流した汗は

永遠に縁というものになって

消えることがありません。

今日も土嚢を積みます。


協力を実行します。

理屈抜きです。

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