軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

大慈の根っこにあるのは大怒

小さな怒りは、そのほとんどが我儘だ。

そんなものには眼をくれている暇はない。

残された人生、限りある命を、時間を

そんなくだらない怒りで失うことはない。

 

だが、忘れてならない「怒り」というものがある。

もうお忘れであろうか?

東北の大震災と津波そして原発事故。

 

心配ない、心配ない、絶対に大丈夫。

津波なんかせいぜい50センチまで

心配ないったら、私が保証しますと宣った先生方。

想定外のことが起る確率は限りなく小さい。

 

皆んな信用してしまった。

 

北朝鮮と合衆国が戦争?

そんなことはあり得ない、絶対にありません。

心配ない、心配ない、絶対に大丈夫。

どうせ脅しだから、ミサイルなんて実際に飛ばせないから

心配ないったら、私が保証しますと話している先生方。

想定外は想定外ですから想定していません、と。

 

いつも悲しい目に合うのは弱い人々だ。

東京だって大阪だって原発立地県だって

先生方に言わせれば

絶対に大丈夫だという。

 

これに対して、何も、誰も言わなくなった。

何か事が起きてから、これからは十分対策を行って

人智を結集して、世界最高の厳しい基準で・・・

 

世界を舐めているとしかいいようがない。

自然を馬鹿にしているとしか思えない。

 

日本海に津波が来ないと思っている人々

原発銀座といわれている若狭湾にも

大津波の痕跡は至る所にある。

火山活動や地震、活断層ばかりじゃないか

この日本はどこでも。

 

琵琶湖も大きな活断層の動いた証拠である。

今は静かな湖面も

いつ、その巨大な爪を現すか誰もわからない。

わからないからといって

災害は逃げてくれない。

 

雨だって、昔の夕立ちの程度じゃなくなっている。

集中豪雨などは日常茶飯事になる。

台風も半端じゃないのがやってくる。

竜巻も頻発する。

 

凶悪なテロが実際に起る。

これはもう予言なんかじゃない。

確実な情報である。

 

平和にすっかり慣れて

ぼけーっとして

へ~みたいな人々が

逃げ惑う姿が見える。

 

大きな怒りをしっかり抱きしめよう。

今こそ、目を覚まそう。

大慈の前に大怒を

 

それが実感としてある。

何をしなければならないか?

 

まずは原発の即時停止。

テロ対策。

防災対策。

もう待ったなしの課題ばかり。

 

いいかげんに目を覚ましたらどうだろう。

大きく憂いている。

 

政府よ、蝿のような反対などものともせず

為すべきことを為せ。

一介のくそ坊主でさえ

国を憂いている。

人々の将来を憂いている。

 

 

©2017 shodoh_yamada.All rights reserved.