軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

坊さんが「商売」を勧める理由

 どうもビジネスという言葉は好かん。

どこか胡散臭さを感じるからだ。

いや、実際に、胡散臭い「ビジネス」は多いと思う。

騙されるな。信じるな。確かめろ。

 

だいたい、初期投資が必要なビジネスは、

ほとんどウマクいかないと断言できる。

初期投資がほとんど必要がないといいつつ

実際は膨大な時間という資源を費やしていることもある。

これも回収の見込みの少ない初期投資である。

 

ではどうしたらお金を稼ぐことができるのか。

それは昔から「商売」と呼ばれるお金の儲け方だ。

利益=売上げー仕入れ

これだけ分かっていれば明日からでも商売は始められる。

初期投資など一円もかからない。

銀行にお金など借りる必要もない。

 

仕入れてから売るという考え方ではリスクが有る。

当然、売れないかも知れないからだ。

ところが売れてから仕入れればリスクはない。

在庫を持つことはないのだ。

 

一つ具体的な例を話そう。

都会でも田舎でもお年寄りだけの家はゴマンとある。

お年寄りはたいてい朝が早いから

朝、一軒一軒をお伺いして回る。

いわゆる御用聞きである。

困っている事、買いたい物、行きたい所などなど。

 

昔からある商売の方法だ。

これ以上は説明しなくてもわかるであろう。

なんでも屋さん。

これなら明日からでもできる商売である。

 

これが出来ない人は何をやってもうまくいかないであろう。

日当八千円、時給千円ぐらいのアルバイトでも探したらいい。

おそらく長続きしないであろう。

なぜかは言うまでもない。

やれていれば生活に困ることはないのである。

 

稼いだ金から使った金を差し引いて黒字か赤字か。

預金がいま現在増えているのか減っているのか。

これぐらいは子供でもわかる。

だが頭のいい人に限って、これが解らないのである。

 

ニーズに応えるだけで商売は成り立つ。

何を売るのか、考えてばかりいては

いつまで経っても、何も売れない。

ここらへんが解っていない人が多すぎる。

 

言っておくが、そんじょそこらの坊さんは

商売のことなんて何も語らないし、語れない。

適当な話しでお茶を濁すのが精一杯のはずである。

俺がなんでこんな話をするのか?

 

真剣に話を聴いているからである。

お金の悩みが圧倒的に多いからである。

 

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