大慈観音堂の設計図が出来た
平面図兼配置図と立面図ができました。
これをもとに壁量計算と言って
床面積つまり平面的な大きさに見合う
壁の長さがあるかどうか?
また、見付け面積つまり立面的な広さに応じた壁の長さを検討します。
平面というのは、建物全体の重さが地震によって縦や横に揺れることから、規模に応じた耐力壁の長さが確保されているか確認するモノサシになるわけです。
立面というのは、建物が横から風を受けた時に倒れたり歪んだりしないかどうかのモノサシになります。
こういった構造的な検討は、建築基準法などの法令で決められていますから、定型の式に当てはめればすぐに判別できます。
しかしもっと重要なことは、弱い部分が無いかということです。バランスが最も重要なポイントです。マクロにもミクロにも総合的に検討して、見た目よりも丈夫さ、安定さ、排水、通気、換気、断熱、耐朽性などなど、考慮すべきところは沢山あります。
基本的な設計ができたからといって、これで終わりではありません。来月からいよいよ基礎工事に着手するのですが、工事の完成まで設計は続きます。否、工事完成後にはじめて設計の良し悪しが問われます。
今回は割とオーソドックスな枠組壁工法を採用しました。三間ぶっ放しの空間を木造で作るためにはトラスは欠かせません。これは意外と大変そうですが、セルフビルドにはピッタリかなと思います。
間取りはこれ以上ないほど簡略化しました。
何しろこの小規模な建物を細かく区切ることはないでしょう。
さしずめワンルームテンプルですね。
大間(だいま)一間の観音堂。
大事な大事な
大慈観音堂。