軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

観音像は秘仏とすることに決定

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 部屋の片隅にお祀りしている観音像を、この度の軽トラ坐禅堂造営に当りお祀りすることは既に決定しておりましたが、せっかく桧でプロの大工さんに頼んでこしらえて頂いたことでもあり、師寮寺の観音堂の観音像も秘仏で確か20年に一度の御開帳でありましたので、これに倣って「秘仏」とすることに決定いたします。

 何ゆえかと思いましたら、観世音菩薩、観自在菩薩という菩薩様は、三十三相をもって示現されるからであります。すなわち観音像が観音様ではないのです。ですから、お祀りはしても、そのお姿は人々の心の中にしか存在されないわけです。誰もが観音様と思うことはできても、現実に思えないのが実際のところであります。

 色々と想像をしていただこう。いや、想像してほしくないのであります。ここらへんは容易にわかっていただけない部分であろうと思いますが、なにしろこのブログのように公開して後悔することもあります。(笑笑)笑い事じゃないのですが、笑うしかありません。

 故郷にどんな顔して帰ればいいのかしらん。などと一瞬思ったりしましたが、この秘仏に決定した観音様のお顔を今一度拝顔して、一目惚れであります。全てを包み込む優しさ、慈しみを象徴したお姿であることを改めて強く感じました。わたしのマドンナですな。とある日の「男はつらいよの寅さん」のように、何食わぬ顔をして一言。「ただいま」。

 今日は、材料を友の家の作業場に運び入れます。着々と「ご造営」は進行しております。全ての段取りは整いました。もう後戻りすることはありません。

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