軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

してほしいことを頼む方法

相手の都合を慮り

お願いすればいいものを

遠慮して言わないでいると

ストレスがたまる。

 

相手に断られることを

気にしないというのは

難しいようで

何も難しくない。

 

坊さんの修行で

托鉢というのがある。

乞食行(こつじきぎょう)というぐらい

ものを戴くだけであるが

 

これはやってみればわかるが

実に意外だ。

頂けそうとか

ここはダメだろうとか

人間感覚が及ばない。

実に意外なのである。

 

今日はバックホー(ユンボ)の

オペレーターが上手い先輩の家の

隣との境界について立会いをした。

長年の経験を生かして

無償奉仕で測量した。

 

境界擁壁を設置するためなんだが

昔取った杵柄というやつで

何となく決まるところに決まるコツというものがある。

 

当事者双方が合意して円満解決。

これをやらしてもらうことで

観音堂の基礎工事も手伝ってもらうという魂胆である。

 

ギブアンドテイクとかいうが

日本でも「結い」といって

お互いに助け合う伝統がある。

 

相手が都合悪ければ断る。

それを気にしない。

こちらの都合をお願いする。

これを遠慮しない。

 

今日は自分が出来ることで

誰かの役に立つことを

改めて確認した。

 

まさにお互い様である。

世間はすべからく

お互い様だと思う。

 

お陰様である。

 

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