軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

旧盆に向けて水向塔婆300本清書中の本音

 お盆(旧盆)が近づくと、お坊さんは大変です。

わたしのような暇なお坊さんでも仕事は一気に増えます。

日常の細々としたことはもちろんクリアーしたうえで

お盆の準備に大わらわ(大笑い?)なのです。

 

 笑っている場合ではありませんが

うちの寺の場合は、檀家さん一軒当りに一枚

水向塔婆という卒塔婆を書きます。

お釈迦様の尊称(梵語)を書いて

それから「為先祖代々諸精霊水向塔」と

一本一本筆で書くのです。

 

 印刷しているところもあるのですが

うちの場合はそんなバチ当たりなことはしません。

一本ずつ心を込めて書くから、下手でもいいのです。

下手であろうが何であろうが、功徳っちゅうもんは

人のまこと、感謝の心にしか生じないのであります。

 

 と、ここまでは、当たり障りのないことを書き連ねてきましたが

たまには、ミサイルぶっ放しておきます。

本音のブログやからね。

言いたい放題なわけで、もう、失うのは命ぐらいのもんですから

 

一発吼えさせていただきまーす。

 

 だいたい、日本の寺院が何をしとるのかというと

先人たちの積み上げてきた仏教の道場を

先祖供養とか何とか適当に理由をつけたり

観光寺院として拝観料目当てに適当に理由をつけて

本来の仏法であるところの

人々の救済なんか目もくれず

ビジネスで仏教を食い物にしとるわけです。

 

ええですか?

 

文句があったら勝負しましょう。

ケンカなんかアホらしくてしませんが、

行動で勝負します。

鍵のかかっている寺院が圧倒的に多いんですよ。

こちとら、小さなバラックみたいなものでも

大慈観音堂と銘打って

新寺を、この時代やからこそ建立して、

そこに常駐して

小さな悩みから

大きな悩みまで真剣に聞いて

聞いて、聞きまくって

いっしょに解決策を考えようとしとるんです。

 

 金の悩みぐらいで、死んでほしくない。

いっしょに泣いて、いっしょに悲しんで

いっしょに考えて、いっしょに悩む。

 

 そういう行動を起こしていこうと

そういう運動をやっていこうと

大いなる慈しみ。

かんたんに言えば、

どでかい優しさっちゅうことです。

 

文句があるなら、かかってこい。

受けて立とうじゃないか。

 

一人で悩んでなんかいないで

相談してほしい。

 

これが水を向けるということ。

水を手向(たむ)けるということです。

 

 

 

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