軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

草むしりをしなくても草が一本も生えない方法

コンクリートで地面を固めても隙間やひび割れた箇所から草は伸びてきます。

グランドカバーの草木や苔類を施しても除草は必要になります。

昨日朝のNHKニュースのあとの特集で世田谷のあるサイクル農場?の紹介がありました。ちらっと見ただけでしたので詳しくは知りませんが、烏骨鶏か何かの鶏を放し飼いにしていると、きれいに雑草を食べてくれるというのです。選定した枝葉をチップ状にしてこれに鶏糞や土と混ぜて堆肥にし、ぜんぜん臭わない堆肥を使って作物をつくったり、鶏の殻が青白い卵を販売しているといったサイクル農法の内容だったと思います。

お寺は普通のお家以上に広いので、草むしりに多くの時間がかかります。除草剤をまくと庭木が枯れる心配があります。コンクリートで表面を覆うのは、いかにもラシクないのでありまして、何かいい方法がないかといつも考えていました。

烏骨鶏の卵でタンパク質を取り、元気をいただき、烏骨鶏の鶏糞と選定した草木を特製の裁断機で堆肥をつくり、仏さんやお墓の花を育て……などと夢が広がりました。これはイイナ。おれもやってみようか。

ホンマかいな、継続?できるんかいな。昨日の友の言葉が刺さります。発想はすごく良いと思い、良いことは真似るべきだとは思うのですが、、、。

不言実行。

やってみなければワカランことも多い。自然農法の本も買ってある。やっとらんだけです。やろうと思えばやれる。やってみなはれ。やめとけ。やってみる価値はある。なんぼのもんじゃい。やっぱやめとこか。ほら、言わんこっちゃない。悩むぐらいなら止めといたほうがええんと違う?

昨日、檀家さんの法事で、こんな話を笑いながらしておりました。檀家さんの奥様が申されました。お寺で犬や猫を飼うより、鶏の放し飼い、面白いんと違う?烏骨鶏の卵は身体にいいのよ。お世話は大変かもしれないけど。

これで内心は決まりました。東京のど真ん中で出来ていることが、なんで田舎でできん。昔はどこの農家にも鶏がおったやないか。やったろうやないか。そんなもん出来んことはない。やったろうやないか。やる以上はとことんやりまっせ。

ということで、サイクル寺院という夢でした。カラスの餌食にはなりゃせんか、鶏糞の匂いは線香ぐらいで消せんぞ、鳥インフルエンザの心配がある。ですが、リスクのないものはこの世にありゃしません。草むしりからの開放などという甘い夢を描いている訳ではありません。なにかお寺に目玉を。烏骨鶏の卵の目玉焼きが目的であります。

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