軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

笑いの悟りと涙の修行

「涙は修行、笑いは悟り」と

誰かが言っていたが、

そんな馬鹿な話はない。

 

もちろん泣いているようでは

まだまだなのかもしれないが、

笑って居れれば

それに越したことはないが。

 

それでも人間、一生、修行である。

毎日が修行だと信じていれば

どんなに辛いことでも乗り越えられる。

 

なぜこんなことを急に言い出したか?

 

娘一家と久しぶりにファミレスへ食事に行った。

孫娘を笑わすのは造作ない。

ちょっとおどけた格好をするだけで

かんたんに無邪気に笑ってくれる。

娘も私に似て、ゲラ子である。

旦那さんも無口だがよく笑う。

 

笑っている家族を見ていて

自分が一番幸せだと思った。

こんなに有り難いことはない。

 

この笑いを新しい小さな寺で実現したい。

誰が上でも下でもない

皆が寺を我が家と心から思えるようにしたい。

誰に遠慮気兼ねのない

気さくで笑いの絶えない寺にしたい。

 

そう思って

笑いを目指すべきだと断然思った。

別に「お笑い芸人」を目指すのではない。

泣きたくなるようなことがあっても

泣きながら笑い合える仲間をつくりたいのだ。

 

笑いという悟りを目指す。

涙の日々だからこそ

 

笑うのだ。

泣きながら笑うのだ。

これが本当の修行なのだ。

 

そしてこの寺を

世界一の山寺にしてみせる。

もう誰に遠慮することはないのだ。

 

 

そのように

一人から二人、

二人から三人、四人へと

人が増えていく。

 

笑いの出る寺。

大慈観音堂の夢が

だんだん大きくなっていく。

だんだん広まっていく。

 

笑いが止まらない。

 

 

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