軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

五條新町をそこのけソコノケお馬が通る

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 今日はええお天気でんな。檀家さんといっしょに愛馬リュウに乗って、奈良県五條市の新町一丁目を通りました。ええとこでんな、ここは。町並みが古き良き時代の面影を今に伝えております。五條市というのは五つの街道(伊勢、熊野、下、紀州、河内)や吉野川によって水陸の要所として古くから栄えていました。ここへ居を移してから一年も経つのに通ったのは今日がはじめてという為体。もったいないことでした。夏祭りには浴衣でも着て歩いてみたいと思います。

 さて、昨日のブログには軽トラの荷台には何も乗せたくないと言いつつ、昨日の滋賀県越え、名阪国道のアップダウンの道中に、やはり尻が軽すぎると思った次第。今日友のコメントにもありました。あれからずっと荷台に載せる棺桶?を考えていました。

 カプセルホテルに泊まったことがあるのですが、坐る寝るだけの空間を造るというのはどうだろう。ちょうど畳一枚分を禅僧は「単」というのですが、ここで寝て起きて坐禅して食事して、ちょっとした読書や書物をする自分だけのスペースです。

 普通の車のボデーでは断熱効果が全くありません。やたらとガラス一枚で鉄板では、夏の暑さや、冬の寒さに耐えられません。エアコンをつければたちまちガソリンを食います。もったいない。そこへいくってーと、コンパネでツーバイフォー型式で断熱材を入れて窓というより通気口換気口ぐらいにして、ソーラーライトで明かりを設けて、天上や床にも断熱材を入れて、屋根は鬣よろしく三角にして、あれやこれや・・・と考えておりました。ホテル代が浮く。トイレはコンビニや道の駅で、風呂は銭湯や温泉で充分。着替えができる、いわゆるモバイルハウスを軽トラで実現しよう、と。

 サイズは大きめの棺桶では小さいし、台所や棚まであるような面倒なことは考えたくない。ワンルームモバイルハウス。高さは腰をかがめて入れる程度でいいや、空気抵抗のこともあるしなどと妄想を発展させておりました。いずれはこのモバイルハウスで全国を旅したい。これこそ現代の「遊行」ではないですか。土台部分にキャリーを付けてかんたんに積み卸しのできるようにしようと、とりとめのないことを考えておりました。

 実に楽しいものです。コンパネ一枚の重量は14キログラム程度ですから10枚で140キロです。角材を入れても200キロまでで納まります。費用は10万円以下で済みます。10年は平気で持ちますから、一年あたりのコストは一万円。一杯飲んだら無くなってしまうお金で夢が叶います。なにしろセルフビルドが楽しいかぎり。

 目標はシンプル。シンプル・イズ・ザ・ベスト。木と瓦だけの新町通りが美しいように、茶色、栗毛の愛馬「リュウ」の完成を今から心待ちにしております。狭い新町通を栗毛の愛馬が通る日を夢見て。

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