軽トラ和尚の旅日記

軽トラの荷台に坐禅堂を積んで走る禅僧の修行

軽トラ和尚の旅日記

故郷は有難きかな山と海

 昨日の午前中は老人会の運動会でした。五條市の高校、賀名生分校のグランドで開催されました。高校生たちのサポートと幼稚園児の参加で年輩方が実にハツラツとしておられました。さまざまなプログラムの中でも、ハイライトは何と言ってもリレーです。三チームに分かれてバトンならぬカッキーというご当地キャラの大玉を二人で抱えて走るのです。私は男子高校生と組んだアンカーでした。参加者の中では最年少でしょう。ゴール直前に先頭チームを抜き去り一位でゴールイン。これは気持ち良かった。ムキになることは全くないのに、必死のパッチ、阪神の原口選手じゃないけれど、結果を出すというのは理屈抜きで気持ちの良いものです。

 お昼を手作り弁当でいただいて、一足先に失礼をして一路橿原神宮前駅まで軽トラを走らせました。私にとっての軽トラは愛馬のようなものです。近鉄電車に乗って京都まで、この間爆睡でありました。京都からは敦賀までJR西のサンダーバード、この間もまた爆睡状態でした。前日の睡眠時間2時間がこたえていました。

 敦賀駅で偶然にも東京に向かう師匠に会いました。やはり強い縁で結ばれているとしか思えませんでした。改札では友が迎えに来てくれていました。様々な話をして寝たのは真夜中になっていました。彼の家は旅館です。目の前に日本海が広がり潮風が心地よい良きところです。海はいつ見ても大きい。海は広いな大きいな月が昇るし日が沈む。歌の文句通りです。文句なしです。

 今朝は朝から滋賀県に向かい余呉高原を回って木ノ芽峠を下り敦賀市の東郷村を経て敦賀駅まで。彼の軽トラに乗せてもらい余呉湖の周りをぐるっと大回りしました。この山と湖全体がパワースポットであります。偉大なる気をもらって、今日はまた電車で五條に戻ります。

  自分が生まれ育った場所というのは、自分にとっての最大最高の聖地です。そこへたまに戻ることによって目に見えない力が身体に入ってまいります。意識するしないに関わらず、そういう土地には川には海にはパワーというか、霊力があるのです。ご先祖の力、自分をはぐくみ育ててくれた水空気というものです。熱気と冷気、風と香りです。故郷が誠にありがたき所以であります。

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